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駿台予備学校=2019年、東京都

 大学合格者数の公表やめます――。大手予備校・駿台予備学校が、今年度実施の入試から大学合格者数の公表をやめる。運営する駿河台学園(東京都)が1日、発表した。

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 学園は、理由に、オンライン学習が普及し、複数の塾や予備校を掛け持ちする形となっている生徒が多いことを挙げた。各予備校が公表している合格者数を合計すると入学定員を超えており、予備校ごとの成果が分かりづらくなったと説明する。

 担当の篠崎淳課長は、合格者数は予備校選びの指標だとしつつ、「数字が形骸化し、意味をなさなくなっている。それぞれの第一志望がある。色んな人に門戸を開いていると伝えたい」と話した。

 駿台予備学校は「第一志望は、ゆずれない」のキャッチフレーズで知られ、河合塾、代々木ゼミナールとともに三大予備校といわれる。ホームページによると、昨年度の合格者数は東京大1351人、京都大1422人。

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